声明文


私は予備校の講師として、芸大・美大に多くの受験生を送り込んできました。

大学に合格してもらうために傾向の分析と、その対策により現状の一歩先を行くことによって、鮮度のある絵画を生徒は生み出してきました。

そして大学と我々油画科予備校全体のその動向は、油画科受験そのものを変化、あるいは進化させてきたように思います。

そのゴールを世界的なアーティストに設定し、そのための傾向の分析と対策、つまり現在を知り、その一歩先を行くためにはどうすべきなのかを考えれば、創造性は発揮できるはずです。

もちろん、作家個人の世界観も大切ですが、それだけでは小さな趣味の世界で終わってしまいます。
自分の内部を見詰めることと、外部の圧力、あるいは傾向と対策との葛藤において、初めて、造形的絵画的思考力が高まり、創造力が刺激されるのです。
今まで見たこともないような(自然の力を借りてはいるが)、品種改良された美しい花になって欲しいものです。

既に種はあるのですから。

プロデューサー、Mr-X氏より。